2014年11月5日水曜日

20141104

今日はとても大仕事の日。

選んだ400個近い石たちをつれて、朝からHedge Creek Fallsへ。
日本でもどこでも、疲れた石たちは自然のあるところやきれいなお水のあるところにつれていくとそれだけでキラキラとした輝きを取り戻すけれど、たくさんの石たちを人の迷惑にならずにキレイにする作業をするために、今回はこの場所をお借りすることにした。


流れる水の方が浄化力が高いけど、直接水底に石を置くと小さいものが砂に埋もれたり流されたりしてしまうので、今回はザルを使ってのちょっと間抜けなクレンジング。

相性の良い石たちをグループ分けして、しばらく滝の水があたるところでクレンジングをして、タオルドライして、またしまう、の繰り返し。
日本でも石を買ったら同じように適した水のある場所へ出かけてこの作業をいつもしているわけだけど、石を売る人々は数多く居れども自己満足のためとはいえここまで手をかける人はきっとそうはいないだろう。



滝の水しぶきで石たちだけじゃなく私もビショビショ。
これが夏だったら喜ばしいのだけど、冬だからちょっとせつない。
でも、石たちが嬉しそうにどんどんキラキラ度を増していくのを見ると、冷たいのもちっとも苦にならない。

私が繰り返しこの作業をしている間に、友人は一生懸命にストーン水なるものの制作に励んでいて、ふたりとも黙々とそれぞれの仕事に打ちこんだ。

石の作業がぜんぶ終わったあとは、Dunsmurの街へ。
モスブレーの滝にもう一度行きたかったけど、一度事故があって以来立ち入り禁止区域になっている入り口から線路を眺めた時、見えてはならないモノが見えたので、代わりに街で休憩することに。

美味しいラテが飲みたいなぁ、とつぶやきながら街を少し歩いて(残念ながら、Dunsmurの火曜日はほとんどのお店がお休みだった)見つけた一見ちょっと入りにくいカフェでラテと自家製のラズベリー&バナナフレンチトーストをふたりで半分こでおっかなびっくりオーダーしたら、両方ともあんまりに美味しくて、最終日にリピート決定。
やっぱり、早起きして仕事をすると、いいことがあるんだな。


まだ午前中だったから、午後はこれまで行ったことのないShasta LakeとLake Siskyouへ行ってみることに。


車で一時間ほど南下したところにあるShasta Lakeは、湖畔ではなく、ビジターセンターのある湖とダムを見下ろす見晴らしのいいピクニックスポットでおにぎりを食べながらしばしのんびり。

ここ何日かで訪れていた場所はどこも大好きなスポットなのに、とにかく寒くてあんまり長い時間いられないのが残念だったけど、ここはとても暖かくてお天気も良かったから、小鳥の声以外なんの音もない静けさの中でずいぶんとゆっくりできた。


帰り道の途中、時間調整のような回り道をしてたどり着いたLake Siskyouはちょうど日が落ちる時間。
停まった駐車場からちょうど右手に見えるシャスタの山が夕陽に照らされて、白からオレンジ、そしてピンクに色を染めていく様はとても幻想的。



実は今朝、心身ともにとても調子が悪かった。
というよりも、シャスタに着いてからずっと。

せっかくシャスタにいてとてもとても良い旅をしているのに、なんでこんなに調子っぱずれなんだろう、なんでこんなにイライラするんだろう、と自分でもわからなかったのだけれど、湖から山を見ながらふと、あぁ今ようやく、心がちゃんと開いたんだ、と思った。

この旅が始まってから、頭の中にはいつも言葉がグルグル廻っていた。
それはみんな起きた出来事を記録しておくための言葉、つまりはこのブログに書くような忘備録だった。
それだけ、忘れたくない出来事や誰かと共有したい出来事がたくさんあった。

その一方で、いわば心のバロメーターみたいなもうひとつのブログには、一切何も書くことができなかった。

この旅が始まってからずっと、心のいちばん奥にある扉が閉じたままだった。
そこにはいちばん大切なものが入っているはずなのに、私はそれをシャスタにいる大きな存在に見せるために来たのに、ひょっとしたらまだ空っぽかもしれないという恐怖を拭い去れなくて、私はその扉を開けることができずにいたのだろう。

そして、日々の楽しい「出来事」と「作業」で自分を忙しくして、そのことに気づこうともしていなかった。
身体も感情も思考もぜんぶが、一生懸命サインを出していたのに。

ほんとうに進歩がないなぁ、と苦笑しながら、大きく深呼吸して、思いついた好きな歌を声に出して歌ったら、扉を閉めていた鍵は簡単に開いた。

シャスタを出る前に気づくことができて、本当に良かった。


夜はおうちご飯のあと、ふたりで裏庭のテラスへ。

前回シャスタに来た時はちょうどスーパームーンで、ものすごくパワフルなお月様が見られたから、今回の満月をシャスタで過ごすかどうかとても悩んだのだけど、いろんな偶然が重なって、明後日の夜は別の場所で過ごすことになっていた。

だけど期せずして171年ぶりの13夜のミラクルムーンが今夜だと知って、これはもう最適だ!とばかりに寒いのもなんのその、友だちは自家製ストーン水を、私は選んできたすべての石たちをテラスの上にみんな並べて、月光浴。


これはその一部。
水でも大喜びだった石たちは、月明かりに照らされてとても心地よさそうにまたキラキラ光りだす。

日本に戻って、それぞれが持ち主の手にわたってからもずっと、このキラキラがいつでも取り戻せればいいな、と思う親心。
石たちに話しかける私の声は、人間に話しかけるときよりずっと優しい。
人間ともこのトーンで話せるといいんだけどな。ゆがんでる。

明日はシャスタで丸一日過ごせる最後の日。
心の目と耳をちゃんと開いて、山で待っているあの大きな存在と向き合おう。















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