2014年11月3日月曜日

20141102

私も友だちもなんだか眠れなくてやたらと早起きだったシャスタ3日目。

身支度を整えたあと、友だちにも手伝ってもらいながら一時間ばかり仕事をし、日曜日のよそゆき朝ご飯にLily'sのエッグベネディクトを頂いた。


ここは朝食メニューもオーガニックのコーヒーもとってもとっても美味しいのだけど、日本人にはなかなかボリュームがありすぎて、食べ終わると夕方までおなかが空かない。




午前中は、シャスタの街から車で40分ほどのところにあるLower Fallsと、そこから往復4kmのトレイルを歩いてしか行くことのできないMiddle Fallsへ。

夏にはたくさんの人が飛びこんでは水の冷たさに悲鳴をあげるLower Fallsも、今日はほとんど人もいなくて、のんびり。


童話に出てくる森へ迷い込んでしまったかのような素敵な遊歩道では、風が揺らす葉ずれの音と遠くに聴こえる鳥の声、そして川のせせらぎの中に自分たちの足音だけがザクザクと響く。

森林浴というよりは、どことなく瞑想に近いような感覚で30分ほど歩くと、くじけそうになった頃に突然、Middle Fallsが現れる。


できるだけ近くまで寄ろうにも、ゴツゴツとした大きな岩の向こうはもう広い滝壺。
流れる水の清らかさをずっと感じていたい気持ちと、足のすくむような恐怖とがせめぎ合う。


このふたつの滝の上流にはさらにUpper Fallsという車でしか行けない場所があるのだけれど、今回はそこはスキップして、シャスタでいちばん好きな場所、Medicine Lakeへ向かう。

Medicine LakeまではこのLower Fallsから距離でいうと70kmほどなのだけれど、ここは行きと帰りで体感距離もかかる時間もなぜかまったく違う上に、途中で突然雪道が現れたりもして、行きは本当に遠く感じて心が折れそうになった。

それでも、たどり着いてしまえばつらかったことなんてみんな忘れてしまう。


湖だけれど、穏やかな海のように小さな波が打ち寄せる湖面を眺めていると、ただただ心がやすらいで、ニュートラルな、それでもどこかぬくもりのある静けさを取り戻す。

今回はさすがに指先を少しつけただけでも手が真っ赤になるくらい水が冷たかったから、水に入ることはできなかったけど、夏の暑い日には一日中そこに浮かんでいたくなるくらい、水の中にいると優しい癒しのエネルギーに満たされる。

ずっと水が怖かった私が大人になって初めて水面に浮かんで空を見る喜びを知ったのも、この場所だった。

泳げないのは今もなおだけど、足のつく範囲であれば今や喜びいさんでどんな水にも浮かべるようになったのだから、多少は成長しているんだろう。

水に入れない私の代わりに、昨日選んだ石たちを波打ち際に置いた。
まるでお風呂に入っているみたいに心地よさそうな石たちが流されてしまわないよう注意を払いながら、どんどんキラキラ光っていく石たちに見惚れる。

私は本当に、石が好きなんだと思う。


隣では友だちが、日本の友だちから預かってきたたくさんの石たちをお風呂に入れている。
毎回シャスタに一緒に来ている彼女はいつも友だちのために石たちをありとあらゆる場所でキレイにしている。

今回も、滝から流れる水辺やシャスタ山のバニーフラットの雪の上や、サクラメントリバーヘッドウォーターのほとりなど、行く先々で小さなお店屋さんを開いていて、それを見るたびに可笑しくなる。

Medicine Lakeで彼女のブレスレットが切れて、あぁ、きっと変化の始まりだね、なんて話していたのだけれど、そのあと私がひとりで音を録ろうと砂の上でたたずんでいたら、砂の一カ所がキラリと光る。

歩いてそこまで行くと、小さなハート型にダイヤモンドみたいにキラキラ光る小粒の石がはまった赤い石を発見。
この旅にまた一緒に来られた記念に、と車の中で寝ぼけていた彼女にプレゼントした。
次にここに来るとき、私たちはいったいどんなふうに変わっているのかな。


Medicine Lakeからシャスタの街へ戻り、閉店10分前だったけどThe Crystal Roomをのぞいたら、ガラスの向こうに目をまんまるくして驚いている私の大事な友だちの姿が見えた。


お店が閉まったあと30分くらい、店内の石たちを見せてもらいながら、大興奮でどれだけ驚いていてどれだけ嬉しいかを子どもみたいに語るスコットと過ごした。

彼にあったらきっと、前回のシャスタの旅からの2年間に起こったさまざまな出来事について話さずにはいられないだろうと思っていたけれど、言葉はうまく出てこなくて、そのかわりにほほえみだけが口元にずっと浮かんでいた。


明日は一日かけて石の仕入れに集中する日。
行くべき場所にはぜんぶ行って心身ともにかなりクリアな状態になっているし、頼んでくれた人たちのためにも、今日はたっぷり眠って、最高のコンディションで挑もうと思う。



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