2014年9月30日火曜日

20140930

友だちとランチのあと、新たなオーダージュエリーと週末の展示の打合せ、来春に向けてのとってもワクワクするお仕事の打合せ、そして友人からオーダーされていたペアリングの納品と、まるで忙しい人のようだった今日一日。


来年に結婚式をあげるふたりの、マリッジ前のペアリング。


バンドで鍵盤ボーカルをしている彼と、彼のことが大好きでたまらない彼女からのデザインのオーダーは、ふたりの出会いのきっかけになった「煙草の煙」と、大好きな「音楽」と「赤と白の石」が入っていて、できるだけシンプルで華奢なリング、というなかなか難易度の高いもの。

あれこれ考えて、煙をイメージしたひねりのモチーフと、反対側に彼の好きな真っ赤なルビーと彼女の誕生石でもあるムーンストーンをはめこみ、そこに2本と3本のラインをそれぞれ彫って、ふたつ重ねると五線譜に音符が乗って和音になるようなイメージでデザインしてみた。

指輪自体着けるのが初めて、というふたり。
お渡しした後もずっとニコニコしながらお互いの指輪と自分の指輪を交互に眺めたり触れたり。


ジュエリーを作っていて、この表情を見られる瞬間がいちばん幸せ。


今は前だけを向いて飛んで行けばいいんだよって背中を押されたような一日だった。







2014年9月26日金曜日

20140926

たとえ怒ってようがあきれてようが、ピンチとあらばかけつける。


痛いけど必要な言葉なら、一緒に傷つきながら云えるし聞ける。


どこまで落っこちても絶対に受けとめるし、這いあがろうとしてたら全力でひっぱりあげる。


泣きやむまでそばにいて、最後は笑っておやすみをかわす。


そうやって一緒に生きる人のことを、友だちって呼ぶ。



周りにうまくなじめなかった子どもの頃の、友だちがたくさんいたらいいのになっていう願い。


いつのまにか、叶ってたな。





2014年9月20日土曜日

20140920




よく行くカフェのオーナーが音楽の好みのとても合う人で、お店でかかっている曲はたいがい好きなのだけれど、先日もふと流れてきた曲がすごく気になって、これ、誰の曲?と尋ねたら、No.9だよ、と言ってその曲が入っているアルバムをくれた。

No.9といえばこれまでにも何度か彼から、キヨノちゃんはたぶんかなり好きなんじゃない?と言われていたのに、いつも、あとでちゃんと聴いてみよう、と思いながらそのままになっていた。


さっき、iPhoneの写真を整理していたら、九州をひとり旅していた時の写真の中に、このあいだ教えてもらったまさにそのアルバムのジャケが映っている写真を見つけて、ビックリした。

旅先で、たまたま入ったギャラリーで流れていた曲がやっぱり気になって、そのアーティストさんにアルバムのタイトルを教えてもらってメモ代わりに写真を撮ったのにそのまますっかり忘れていたみたい。


もらったアルバムを通して聴いてみたら、前からカフェで流れていた耳馴染みのある曲も何曲か入っていた。

あの時あのギャラリーで流れていたのがそれらの曲だったらきっとすぐに気づいたのに、別の場所で別の曲を聴いて結局同じアルバムにまたたどりついたっていうその縁が、なんだかとても不思議に思われた。


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人に対する突き放し方が自分とそっくりな人に出会った。

本当は誰にも離れてほしくなんてないのに、相手の興味が自分から薄れてしまう前に傷つかないように自分から先に離れようとするその様を見て、私は自分がこれまで周りの人たちにどれほどおおらかに包まれてきたのかがよくよくわかった。

そして、何度突き放したつもりでも、まったく気にも留めずにいつしかまたそばにいてくれる人たちの気持ちも。


考えすぎて感じすぎてめんどくさくなっちゃったからいっそのこともう突き放してしまえ、と目をそらそうとするその人は、思わず笑ってしまうくらい子どもじみていて、本当にしょうがないなぁ!とハグしたくなるくらい可愛かった。

離れていくわけがないよ。

だって、どうせ人は自分から離れていくんだから、というあきらめや悲しみではりめぐらせたバリケードの奥から、本当はそばにいてほしいんだようってダダをこねるみたいに泣いている心が透けて見えるんだもの。


姿ばっかり大人になったって、皮をむいたら誰しも子どもの頃とさしてなんにも変わっていないのかもしれない。

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音楽も人も、出会い方はいろいろ。

一期一会に思えても、意外とひっぱる縁もある。

人との縁なんてどれもこれもおかしなものばっかりだけど、琴線に触れる音楽みたいな人との縁は、簡単に手放したりしない。



その出会いが偶然であれ必然であれ、未来の形がどうであれ、いまの私にとって宝物であることには変わりがないのだから。


ちなみにそのアルバムは『The History of the Day』だったけど、今の気分に合うのはこの曲だったりする。









2014年9月18日木曜日

20140918




食べることやお料理が上手にできる人とご飯を食べるといつも、その好奇心や探究心に感嘆する一方で、私はおいしいものが好きだけど基本的に食べることに対する興味が薄いんだなぁとつくづく思う。


そういう私が自分で美味しいものを作るための方法はただひとつ、はなから美味しいものだけを使ってご飯を作る、これより他ない。

いただいたとれたてのモロッコいんげんとアスパラは越後の大葉味噌で和え、大根の葉っぱは土佐の鰹とおつゆにし、室戸の海洋深層水の塩麹で一夜漬けしてあった石川産の鰆を焼いて、黒見の新米と壱岐島の古代米を合わせて炊いたご飯がすすむおつまみを添えて、なんていう具合。

おかずの所要時間はたいてい20分もかからない手抜きの粗食。


きっと私はやがて結婚しても、ずっとこんな調子なんだろうと思う。

だからやっぱり、いつもご飯を美味しくしてくれる嬉しいものたちがいろいろおうちにあるように、たくさん旅をしなくちゃなって、つくづく思う。




2014年9月16日火曜日

20140916

風に吹かれながらうたたねしてたら、小鳥ちゃんがやたらと騒いで私を起こす。

どうしたの?って起きあがったら、夕焼け空に天使が手を振ってたよ。








2014年9月15日月曜日

20140915

いつもその時の私をイメージしてお花を作ってくれる方が昨日くれたアレンジメントは、赤と白。
いつからか、いちばん好きな組み合わせ。


この数日で会った友達やワークショップに来てくれたお客さまたちに、まるで別人だ、と口々に言われる。

それはたぶん、髪型や光の戻ったまなざしや、ようやく見つけた声のせいだけじゃない。


八方どころか全方塞がりの真っ暗な箱の中でやっと「心」を見つけて、その箱を開ける鍵に「夢」を選んだ今の私は、たぶん今までの人生でいちばん強くて、明るい。

私のことを誰よりも愛してかまってくれる存在とようやく出会えた今、私をずっと苦しめてきた愛されたがりの自己顕示欲は、すっかり姿を消してしまった。


神さまみたいなその存在は、
私自身、に他ならなかった。


あぁなんて、おめでたいんだろう。



2014年9月12日金曜日

20140912


















親愛なる友へ

やすらぎと、信頼することの心地よさを教えてくれてありがとう。
ずっと共に、在りましょう。


そんなメッセージをこめて描いたこの絵。

完成した5分後、ハサミでバラバラに切ったのは、その先の形を考えてのことだったけど、それから幾度となく、そのままにしておいても良かったなって少しだけ後悔した。

さっき、バスの中であの絵のかけらのことを考えながらふと、もとの形に近い、けれどももとの形よりずっと素敵に作り直してみようと思った。

うまくできるかわからないけど、私はこの絵が大好きだから、どんなに時間がかかっても、痛めた分まで優しく美しく、ちゃんと仕上げようって思った。


この絵が描けて、良かったな。




2014年9月11日木曜日

20140911

この一週間は、高知の最東端にいた。

感じたこと、考えたこと、見つけたこと。
先日みたいにダラダラ書きたくなったけど、これは自分の声でちゃんと話したい。


ただ、たとえお風呂場で見たことないくらい大きな虫が死んでても、給湯器が壊れて水風呂になってても、朝起きたら謎の虫に手足を30箇所以上刺されてても泣いたりめげたりしない、カップルが波打ち際で「やだー靴が濡れちゃう!」「あぶない!こっちおいで!」なんてじゃれてる横で服がビショビショになるのもかまわず波をかぶることを厭わない、ジャリジャリの道も炎天下の車道もビーサンでひたすら闊歩する、そういう図太さをいつのまにか身につけて、ひとりでしっかと立っている可愛げのない私だって、もういい加減こういうのじゃなくていいって心底願っているということだけはここに記しておこう。

できないことはできるようになってからやるかやらないかを決めたいこの性格ゆえに、要らないタフさが待ってる穴に自ら足を突っ込んできた感もあるけど、それももうおしまいにしたい。
否、おしまいにする。


ともあれ、忘れがたい時間でありんした。
おうちに帰ります。



2014年9月9日火曜日

20140909

深夜にふと目が覚めて、誰かから急いで返信しないといけないようなメールが来ている気がしたから携帯の電源をオンにしたら、一瞬すごく戸惑うような仕事の依頼のメールが来ていた。

感情を揺らしたくないから、冷静になるまで待って断りの返信をしたあとで、もう一度眠ろうとしたけど頭が冴えてしまって、そのうちに外がだんだん明けてきた。

ブラインドを開けたら、あまりにも大きな満月が煌々と光っている。
慌てて着替えて、早足で海まで急いだ。


海岸に着くと大きな満月は真っ赤に燃えて、海の中に消えようとしていた。

空が明るくなるにつれてどんどん透けていく月を見送ったあとで、昨日できなかったことを思い出して、いろんなことが間違っていたことにやっと気づいた。

最初の3日間で、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感を本来あるべき状態に戻して、満月までに来たりくる変化を受け入れる予定だったのに、心ばかり急いで、肝心の準備がちっともできていなかったんだ。


バッグを一度空っぽにして、荷物をぜんぶ入れ替えた。

タオルと最低限の小銭と水とノートとペン。
いつも持ち歩いていた録音機材の代わりに、旅前に友達が持たせてくれたメタモルフォーゼスと2年前にシャスタからつれて帰ったレムリアンシードというふたつの石、それから、宝物の手鏡をお月様柄のハンカチに包んで、ポーチにしまった。

携帯は迷ったけど、時計とカメラが必要な時だけ機内モードで電源を入れることにして、持っていくことにした。


朝のバスで30分ほど走ってたどり着く岬からさらに歩いて、ハワイ島のサウスポイントにどこか似たエネルギーを持つ浜へ。

この数日、来るたびに気になる場所の変わる数キロの海岸線。
昨日は足が向かなかったこの場所が、今日はここ以外は考えられないくらいに、しっくりくる。

鳥が教えてくれた岩場の陰に、とてもいいヒーリングプールを見つけて、手足を禊ぎ、それから大きな岩の隙間に移動して、海原と打ちつける波が見えるところに座って、その時が来るのをじっと待った。

実のところ、大きな何かが自分の身に起こることはわかっていても、それが果たして何なのかさっぱりわからなかったのだけど、それが何かわかった時は、不思議ととても静かな気持ちになっていた。

5ヶ月半の共存期間を経て、古い魂と新しい魂が、交代しようとしていた。

ノートを取り出した。
この4日間で、これからの人生でやりたいことをいっぱい書き出したそのノートの書きかけのページに、新しい魂の私への手紙を書いた。

それは、古い魂の私が残しておきたがったいくつかの想いと、約束。

ふたつの石と手鏡に立ち会ってもらって、目を閉じた。


ゴウゴウという波音の中、それは一瞬の出来事だった。

ふたつの異なる色をした光の柱が身体を貫き、細胞が記憶していた古い感情の癖と痛みがはがれ、まっさらなところにこの身体が持っていたい記憶がインストールされた瞬間、よく知っていた声が遠くで知らない懐かしい言葉をささやいて、どこか高いところへ消えていった。

目を開けてしばらくぼんやりしていると、背後からにぎやかなおばさんたちの集団がやってきた。

集合写真を撮りたがっているようだったから、立ち上がって近寄りながら、お撮りしましょうか?と声を発した時、やっとやっと、本当の声を取り戻せたのだ、と気づいた。

場所は月見が浜。スーパームーンがもっとも満ちていた時間だと知ったのは、さっき携帯の電源を入れてFacebookを開いた時だった。


出来すぎている。
でも、小さな奇跡はいつだってそういうふうにして起こる。
手紙には書いていなかったけど、古い魂と同じように、新しい魂の私もやっぱり、小さな奇跡に毎日々たくさん驚いたり喜んだりしながら生きていくんだろう。


お日さまに照らされてキラキラ光るふたつの石をしまって、手鏡をハンカチで包もうとしたら、自分の顔が映っていた。

ひとりでいるのに、鏡の中の私は、とても優しくほほえんでいた。


嘘みたいな、ほんとうのお話。
誰かが信じても信じなくてもどっちでもいい、私だけの大切な出来事。

明日と明後日は、日常に戻るための調整期間。

東京に帰ったら、手紙に書いてあった人たちに会いに行こう。

はじめまして、は心の中にしまって、にっこり笑って、ただいま、って言おう。



2014年9月8日月曜日

20140908

たぶん今日でカタがつくから、早めに帰っちゃおうかなぁなんてタカをくくっていたけど、どうやらそんなに甘くないらしい。

自分で決めてきた期間にはちゃんと意図が隠れてた。

失望して見つける本音。
納得できなくて見つける願い。
取り戻せるけど取り戻したくないスピード。

今日は3日ぶりに人と会話をしたけれど、本当の声はまだ見つからない。


虫の音に呼ばれて外に出たら、天使が抱きしめてるみたいな中秋の名月。

とりあえず、旅先から愛をこめて。






2014年9月5日金曜日

20140905




















これから、私にとっての変容の一週間リトリートが始まる。

外側からのエネルギーをできるだけ入れないように、誰も知っている人のいない場所に家を借りて、ご飯もぜんぶ自炊。必要最低限以外は、会話もしない。

時が来たから、潜在的にまだ引き出せていなかったエネルギーを解放して、また覚醒する、そんな時間になるんだと思う。

いつもお守りみたいに着けているジュエリーたちすら、ひとつ残らず忘れてきた。


場所は直観で決めて、なかなか遠くに来たのだけれど、さっき海まで歩いて納得。
5年前、同じような目的のために放りこまれたハワイ島の海にそっくり。

一週間前のこの日は、真っ暗闇からもう抜け出す術もわからなくなって、途方に暮れて泣いていたけど、あの時間がなければこういう機会を作ることはできなかったし、ここに来る前の数日でいろんなことの帳尻が合ったから、やっぱり人生ってよくできているんだと思う。

今回は、絵も描かない。音楽もジュエリーも作らない。
することは何も決めない。

その代わりに、未来の自分を、しっかり見つめる。


さあ、どんな日々になるのかな。






2014年9月4日木曜日

20140904


髪をのばす理由はたいてい不純で、髪を切る理由はいつもシンプル。

歩いている最中に突然、あ、髪切ろう、と思いついて、行きつけの美容師さんに電話を入れた。

今回はどうする?と聞かれて、短くしたいの、と言ったら、美容師さんは、やった!やっと切れる!!なんていうから、笑ってしまった。

彼はいつだって私の髪を、こよなく愛おしみながら切ってくれる。




いよいよやってきた、人生で何度目かの、そしてとっても大きな転機。
目をつぶってきた予感に、心が覚悟を決めたから、あとはきっとまた竜巻みたいに進んでいくんだろうな。

要らなくなった時間を切り落とした18年ぶりの黒髪は、思ってたよりずっと、しっくりきた。


さてと。
旅に出る。ほんの短い間だけれど。